特例認定NPO法人格の取得をしたい 2
前回の続きです。
会計ソフトを使って、2期分を全て打ち込みました。
そうすると、なぜでしょう、既に提出済みの事業報告書の貸借対照表や活動計算書、財産目録等と数字がずれてきます。。代表理事の個人的な貸付金もずれてしまっています。。
「うーん、数字がずれまくってますね。。事業報告、差し替えですかねー」
さて、次に、法人内部のルールや議事録類、どうなっているかといいますと、
・あるはずの定時社員総会議事録や理事会議事録等がなかったり、
・備えるべきルール(規則)類がなかったり、
ということで、書類関係の書きおこしや作成作業が発生します。
例えば、代表から法人への貸付金もずれてしまっていましたので、その修正を踏まえて、金銭消費貸借契約書を作成してみたり、
会員規定や役員報酬規定、給与規定、旅費規定、社員総会規定、理事会規定等、あるものやないものがありますので、その不備を実態に即した形でサポートしてみたり。
「本当に、仮認定、取りたいんですよね?!」
とても失礼な質問ではありますが、仮認定を取る体制と言えるのかどうか、かなり疑問が生じてきてしまっている自分がいました。
さて、ご相談をいただいた10月頃から必要な書類の整備をし、仮認定の申請準備をし、提出済みの事業報告書の差し替え分も作成し、いよいよ提出できたのは、年の瀬が迫った12月下旬でした。準備に約3か月弱、ようやく仮認定の申請にこぎつけることができました。
提出は代表理事がご自身でされました。
「先生、無事提出し、受理されました。次は面談審査ですが、1月下旬~2月上旬頃になるそうです。」
こちらの法人さまは、毎年12月が決算月となりますので、
「では、ひと段落しましたが、今期の決算も準備しないといけませんよ。仮認定を受けられたら、複式簿記の方法で経理を行うのが必須なので、今期分以降も会計ソフトでやっていかないとまずいかもしれませんよ。」
「じゃあ、先生、よろしくね。領収書はちゃんと揃えてありますよ(ハート)」
「・・・えっ・・・?」
また余計なことを言ってしまった、と後悔しましたが、後悔先に立たず。やっとひと段落したと思ったら、また1年分の領収書打ち込み作業が始まるのでした。。。
「報酬は相当高くなりますから、覚悟しておいてくださいね!!」
「せんせい、出世払いでお願いしま~す ハート」
ここで出ました、起業家が出す伝家の宝刀、出世払い。この言葉に何度泣かされてきたことか 笑
でも、仮認定取得までの道のりは、まだまだ先が長いのでした。。。
(特例認定NPO法人格の取得をしたい 3 に続く。。)