起業相談⑩~シェアハウス事業を考えてます
行政書士を始めて間もないころの話です。
当時、社会起業家・ソーシャルビジネス、といった言葉がメディアに出始めた頃で、私も社会起業家を支援したい、と思っていろいろな場所で出会いを求めていました。
あるイベントで出会った、某W大の学生(もう卒業していたかな)との出会いが、私なりにできる社会起業家支援、を考えるきっかけともなりました。
「大学を卒業してすぐに会社を立ち上げて、シェアハウス事業を始めたのです。」
シェアハウス、というものも現在ほど有名ではない9年くらい前の話です。
シェアハウスとは何ぞや?という私の想いは置いておき、熱く夢を語ってくれる23か24歳の男の子。
「シェアハウスを通じて、新たな家族を作りたいのです。」
そんなこともおっしゃってました。
既に会社は設立していたので、自分ができることは限られています。しかし、
「何か力になりたい。何かあったらいつでも相談してほしい」
そんなことをお伝えしたように思います。
そして、初めての出会いから数か月後。
「銀行から融資を受けたい。事業計画の相談にのってほしい。」
彼からご相談をいただき、再度お会いしました。
事業計画、というものもあまり作ったことがない状況でしたが、自分なりにできることをしてあげたい。
見よう見まねで、融資のための事業計画書に関する本を購入し、一生懸命自分なりにヒアリングし、事業計画書を作成。銀行員から面談で聞かれるかもしれないこともいろいろと調べて、回答についてもご教示させていただきました。
1~2ヶ月して、
「森さん、無事融資が実行されました!ありがとうございました!!」
というお言葉をいただいたとき、本当にうれしかったのを今でも覚えています。
その後、彼や彼の周囲の方々に、
「森というちょっと変わった行政書士がいる。」
という噂を勝手に流してくださり、いろいろな若手の社会起業家の卵たちを紹介され、自分が社会起業家支援を本格的に始めるきっかけとなる方でもありました。
彼はいま、最初に立ち上げた会社を相棒に任せ、起業家から今度は議員という別のステージで頑張っていらっしゃいます。
当時出会った社会起業家の卵たちも、もう30代半ばから40代へとなり、様々なステージでご活躍されていることと思います。私も負けずに頑張り続けたいと思います。